コロナなんかに負けず、頑張っています!


 

 大変な状況のなかでも気持ちを強く持ち、自分の将来への思いを新たにしたスカラーや、十分な医療を受けられない人々を助けるため看護師として活躍するスカラー卒業生、そして日本の学生たちの活動をご紹介します。 

Jobel Bryan Portillo君(16歳)からの手紙(訳)

スポンサー さま

 

 この3月にハイスクールに進学する予定で楽しみにしていたところ、新型コロナウイルスが世界中にまん延しはじめました。私の喜びは失望と恐れに変わりました。

 フィリピン政府はECQ という厳しい防疫(封鎖)体制をとり、0才から21才までの外出が禁止されました。また必需品の買い物に出かけることができるのも、家族のなかのひとりだけ(許可証持参)です。

 3月16日から現在まで、ずっと自宅待機が続いています。最初は退屈でしかたがありませんでしたが、家事の手伝いを学ぶ機会になったり、病気の祖母の血圧測定をして介護をすることに喜びを感じています。

 このパンデミックのおかげで、自分が将来何をしたいかがわかりました。介護を学び、できたら医者になりたいと思うようになったのです。

 また、この機会は私たちに祈りの大切さ、罪を贖うことについて学ぶ機会となりました。

 これまで私の通学の支援を続けて下さって本当にありがとうございます。神さまが私たち皆をお守りくださいますように。どうぞお元気で!

 心をこめて                    Jobel Bryan Portillo   より

おばあちゃんの血圧を測るJobel君。フェイスシールドは一家に1個、有料で配付されている。

 

医療現場で活躍している卒業生 DAVIS.M.TAN さん


 当会のスカラーとして勉学に励みハイスクールを卒業したDAVISさんは、医療への道を選択し大学に進学しました。現在は看護師となり、国立フィリピン大学附属病院で地域医療プロジェクトチームのスタッフとして活躍しています。

 新型コロナウイルスの感染者数が日本よりもはるかに多いフィリピンにあって、毎日厳しい状況に置かれている医療現場で、貧困などで十分な医療を受けられない人たちを救うために、とても忙しい毎日を送っています。

 DAVISさんは「マニラは7月16日現在、GCQ(一般的コミュニティ防疫)措置で、門限も解除されていません。私たちの病院も満床に達し、これ以上は新型コロナ関連の患者を受け入れることができません。できるだけ早くワクチンができることを願うばかりです。」とコメントしています。

大変な日々が続いていますが、笑顔で患者さんに接するよう心がけています。

日本の大学生たちが、マニラからのお手紙を翻訳しました


 新型コロナウイルスはフィリピン-日本間の物流にも大きな影響を及ぼし、2019年後期の

奨学金給付に対する領収証・お礼の手紙もフィリピン国内から発送できずにいました。

7月はじめから物流も少しずつ動きはじめ、スカラーたちの領収書やお手紙もようやく事務局に到着。お手紙はいつも通り、育英会ユースの学生ボランティアらによって日本語に翻訳され、スポンサーの皆さまのお手元へと無事お届けできることとなりました。

感染症対策をしっかりとりつつ、協力して翻訳を行いました。