マニラ育英会のなりたち


マニラ育英会は、1990年に、フィリピン・マニラ地域で経済的な理由などによって、就学が困難な子ども達を「一人でも多く学校に通わせてあげたい!」という願いから創設されました。 

 

そして、支援活動を通じて、日本の子ども達の心を育て、日本とフィリピン両国民の相互理解、協力、および友好を深めることも、目的としております。

 

発足当時40名だった会員は、現在、北は北海道から南は九州まで全国各地に広がり、これまでに、のべ1万3千人を超える子ども達を支援してきました。

(平成26年度現在)

 

また学校(公立/私立)の会員が多いのも当会の特徴となっています。

生徒会活動として、資源回収や募金活動に取り組み、フィリピンの子ども達を応援する。

そうした活動を通じて、日本の子ども達にも、多くの学びが生まれています。

 

2019前期 奨学金授与後のPICとスカラーたち

スポンサーさんへの手紙を持つスカラーたち
スポンサーさんへの手紙を持つスカラーたち

2人の創設者


特定NPO法人マニラ育英会には、その歴史上、最も重要な役割を担った2人の生みの親がいます。

 

一人は、弱い立場の人達への暖かい眼差しを持ち、生涯に渡って教育や福祉などの分野で、次々に新しい取り組みを生み出していった、岩手における社会的起業家の先駆け、「もりおかのガキ大将」 こと、

 馬 場 勝 彦 氏  (故人)

 

そして、もう一人は、マニラ・カトリック教会の神父として、現地の人々と共に生き、「赤ひげ」や「ファーザー」の愛称で親しまれた

 西 本 至 氏 (故人)

 

2人の残した意志と精神が、今日の活動へと受け継がれています。

故 馬場 勝彦 (ばば かつひこ) 氏

◎特定NPO法人マニラ育英会名誉会長

 ・1941年 盛岡市生まれ。

    学生時代から始めた「世代にかける橋」、「盛岡市民福祉バンク」、「盛岡・マニラ育英会」、

  「いきいき牧場」などを創設。 盛岡市市勢振興功労者。

  書籍  「もりおかのガキ大将―馬場勝彦とその仲間たち―」

故 西本 至 (にしもと とおる) 氏

◎カトリック司祭

 ・1933年 京都府生まれ。

  上智大学、カナダ・ウインザー大学卒業。ローマ・グレゴリアン大学修了。

  レデンプトール修道会に入会しカナダにてカトリック司祭に叙階。

  1973年からマニラで観光司牧。1990年から在フィリピン日本人担当司祭。

  盛岡・マニラ育英会フィリピン側総括責任者として、長年に渡り従事。

  マニラ市名誉市民。

  著書 「夜の神父 ― 快談・聖談・酔談集」、「よあけの神父 ― フィリピンよもやま話」

      「たそがれ神父 ― こころのふるさと、フィリピン物語」

西本至神父のお墓(マニラ)


沿革


1989年(平成元年)  「盛岡・マニラボランティア委員会」(村田 知己委員長)として発足

1990年(平成2年)   『盛岡・マニラ育英会』 発足 / マニラ ラサール小学校40名の里子でスタート

1993年(平成5年)   第1回里親ツアー(以降毎年催行)

1995年(平成7年)   西本神父来盛

1996年(平成8年)   マニラ友好ジュニア使節団 派遣(1998年まで3回派遣)

1999年(平成11年) コラソン・アキノ元大統領来盛/交流会

2003年(平成15年) 第1回スタディツアー (以降ほぼ毎年催行)

2005年(平成17年) PIC アンジェリカ・バロ先生来盛(クリエイト招聘)/ 交流会

              15周年記念誌発行

2008年(平成20年) 秋の里親大集会「フィリピン・盛岡、食フェスタ」開催

2010年(平成22年) 里親ツアー/ スタディツアー同日程にて催行

2012年(平成24年) PIC ジョゼフ・パナリガン先生 / 卒業生カーラ・サリネン来盛(クリエイト招聘)交流会

2013年(平成25年) PIC サリー先生 / エステリタ先生  /  ジーナ先生招聘、学校訪問 / 里親との交流会

2014年(平成26年) 卒業生デイビス・タン来盛(クリエイト招聘) 交流会

2015年(平成27年) 創立25周年事業 総会/記念講演/お祝いの会開催 記念誌(日・英)発行

             岩根 多喜男代表選任(8 月)村田 知己元代表は顧問へ。

2016年(平成28年) 大学生により組織される「育英会ユース」設立。

2017年(平成29年) 任意団体から特定非営利活動法人 マニラ育英会となる。

2020年(令和2年)    認定非営利活動法人 マニラ育英会となる。( 3月5日認証、16日認証交付式)