3月16日から長期にわたり続いてきた、0~20歳の子どもたちに対する自宅待機。育ち盛りにとって非常に大きなストレスになっていることが心配されます。公立学校の再開予定や、スカラーの家庭状況はどのようになっているのでしょうか。
3月16日からの子どもたちの自宅待機に伴い、公立の学校も閉鎖が続いています。8月24日の再開予定も新型コロナの感染拡大が現在も深刻なことから再延期とされて、新学期は10月4日に再開予定となっています。
生活による経済活動がほとんど止まり、重要な収入源である観光産業も大きなダメージを受け、スカラーの親たちの仕事も減少し大きな影響が表れています。低所得層にとって重要な仕事の一つである乗り合いタクシー・ジープニーの運転手が失職し、路上でお金を求めている姿も多く見られているといいます。
こうしたフィリピンの経済状況を踏まえ、当会としてできるだけ早く届けるべく、5月中旬に2020年前期の奨学金を送りました。しかし、現地での移動制限が出ていたため、通常のように各学校にスカラーの保護者が集合しての受け渡しができず、現地法人I.W.A.の事務所まで取りに来てもらう状況が続きました。
日常生活の送り方について、警察官から指導を受ける 20歳以下の子どもたちやその家族。
このようななか、約半数のスカラーの家庭に奨学金の給付が完了したものの、残りの家庭への給付作業も急ぎ続けられています。
8月末日現在、公立学校は10月4日から再開される予定となっています。しかし、通常通り学校に生徒らが集まって授業を受けるのではなく、インターネットによる遠隔授業の準備が進められています。教師らが用意し配る教材も用いながら授業のインターネット配信を行い、生徒の各家庭でパソコンなどを使い授業を受けます。ただ、配信を受ける端末機器が無い場合、収入の少ない家庭にとって新たに購入するのは金銭的に非常に厳しい負担となっています。
↑当会の寄附により、マヌヨ小学校 ↑スカラーの家庭に寄付されるタブ ↑ボンドペーパーをコ
に届けられたボンドペーパー。 レット型パソコン。 ピーして教材を作る。
10月4日の公立学校授業再開にあたり、学校から各家庭に以下の必要品を準備するよう連絡がありました。
【用意するもの:大きいボンドペーパー。プラスティック製の入れ物。クレヨン。鉛筆。ボールペン。消毒用アルコール。抗菌剤入りフロアマット。ハンドソープ。衛生用手袋。手指用消毒液。マルチビタミン剤】
これらの物品を購入するのも、コロナ禍での低所得層の家庭にとっては厳しい状況となっています。そこで、マニラのI.W.A.からマニラ育英会に、上記物品の内「ボンド ペーパー」購入のための支援要請がありました。ボンド ペーパーは、遅れた授業を取り戻すためネットワークを使った遠隔授業を行うにあたり、教師らが教科書から抜粋した教材をコピーして生徒たちへ配るために使う用紙です。
また、ネットワークを使った遠隔授業に対応するため、スカラーの各家庭へタブレット端末を貸与するプロジェクトが始まっています。
つきましては、会員の皆さまに通常のご支援とは別に、ご寄付をお願い申し上げます。添付の振込用紙をご利用のうえお力添えいただけますよう、ご検討をよろしくお願い申し上げます。
NPO法人 マニラ育英会 事務所
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事務所は盛岡市の中心部、大通3丁目に位置します。
YESパソコン学院大通校やガストの入居するビル入口に表示があります。
エレベーターを3階で降りて斜め右手、313号室ドア(写真左)に
マニラ育英会のマスコット「マニラちゃん」がお迎えします。
土曜日(10-17) は子どもたちからの手紙の翻訳や発送作業をしていますので
お気軽にお立寄り下さい。